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ラムサール条約についての基礎情報
 カスピ海に面したイランの町「ラムサール」で誕生した条約なので、その地名をとり、ラムサール条約と呼ばれています。国際的に重要な湿地を守る世界でただひとつの条約で、現在世界の138カ国が参加し,1,328の湿地が登録されています。
 ラムサール条約で言う「湿地」とは、大変広い意味を持ち、湖沼はもちろん、河川や干潟や、水深6メートル以下の海までも含み、それが天然のものか、人工のものか、また一年中水があるか、一時的なものであるかも、淡水であるか塩水であるかも問いません。日本では現在13箇所の湿地が登録されていますが、その中で宮城県の伊豆沼は日本で2番目に登録された大切な湿地です。
 ラムサール条約では田んぼも湿地として扱われています。田んぼは地図にない日本最大の湿地ですが、田んぼやため池や水路などの人間生活と深い関わりの中で維持されてきた水辺空間に対しては、これまで十分な関心が向けられてきませんでした。
 田んぼはお米を生産する農地として創り上げられた人工的な環境ですが、他の農地とは違って様々な生き物を育むことが可能な「湿地」です。私たちの身の周りにある田んぼを、水辺に住む多様な生き物の生息地として見直して見ましょう。
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