第3回環境市民講座レポート
川崎町で考えるバイオマスエネルギーの可能性

日時 2004年7月8日(木)pm7:00〜pm9:00
場所 川崎町公民館
参加者 42名
講師 富樫千之氏(宮城農業短期大学教授)

第1部 講演会
 暑い日であったにもかかわらず今回共催した“100年ビジョンかわさき”推進ネットワークの方々をはじめ大勢の方が参加されました。
 参加者がディスカッションに加わりやすいように座席はロノ字型に配置され第1部は午後7時にスタート。
 
 バイオマスはCO2を増やさない(カーボンニュートラル)、再生可能なクリーンなエネルギーとして今注目されていますが、富樫千之氏からは循環型社会を形成していく上でバイオマスの可能性についてお話いただきました。また昨年、ドイツのバイオマスを視察した際の調査内容を報告いただきました。
ドイツでは法律が完備されているので税金や収入の面で優遇されていることや、気候が乾燥しているので原料を乾燥させるのにエネルギー消費が少なくて済むなど地域の特色を充分に活かしているとのことでした。

 つぎに国内のバイオマスのエネルギー利用状況を報告いただき、最後に川崎町のバイオマスの将来性や特徴について語ってくださいました。
川崎町は畜産業の比率が高く、森林面積の割合が高いことからバイオマスにとりくむにあたって最適の土地柄であるとして期待を寄せておられました。
    
第2部 ディスカッション
 第2部では“100年ビジョンかわさき”推進ネットワークの方々を中心に役場の職員の方や町会議員も交えて、現在とりくんでいる方の活動や問題点についてディスカッションを行いました。

 
日本でバイオマスにとりくんでいる地域はゴミ問題が切実となっており、コストを度外視してとりくんでいるという話や、埼玉県のあるNPOが手作りのプラントを造り地域の1%にあたる100世帯が生ゴミ回収に協力していて、そこからエネルギーをとりだし地域に還元することによって生ゴミを資源化しているという報告もありました。川崎町でとりくみやすいのは菜の花ではないかといった話やバイオマスに対する役場のスタンスなどさまざまな立場からいろいろな意見が出てまさに談論風発といった態でした。

 終了予定の午後9時をまわってもまだ喋りたりないといったようすで川崎町の暑い夏はまだまだ続きそうです。

【参加者の感想】
行政や企業などいろいろな立場の意見が聞けて良かった
みんなが真剣に町のことを考え、問題意識を持ってとりくんでいるのは素晴らしいと思った
環境問題やエネルギー問題にバイオマスが大きく貢献できると思った
今後のためにもっと勉強しようと思った