第5回MELON環境市民講座レポート
「しずくチャン」探検隊

開催日 2004年8月3日(火)
見学場所 石巻市 
㈰大街道(おおかいどう)浄水場
㈪水道資料館、
㈫須江山(すえやま)浄水場
参加者 22名

Report 宿野部葵さん(MELON会員)

 8月3日。快晴の下、2つの対照的な浄水場を見学してきました!参加者は大学生、親子、社会人と様々で、みんな、写真を撮ったり質問したり、一生懸命説明を聞いていました。

 『緩速ろ過方式』の大街道浄水場では、砂の層にゆっくり時間をかけて水を通し、微生物に汚れを食べてもらいます。
 
 この日は汚れた砂の削り取り作業をしており、ろ過池の砂の表面1cmだけを、手際よくスコップで削り取っていく姿は職人芸でした。削った砂は洗って繰り返し使うこと、沈殿池の底に沈んだ泥は天日乾燥して路盤材などにリサイクルすることを聞いた子どもたちは、「無駄が無いんだね!」と歓声をあげていました。

 『急速ろ過方式』の須惠山浄水場では、薬品をたくさん使うことで緩速ろ過方式よりも速く大量の水をきれいにします。近年では、必要な給水量を確保するために急速ろ過方式の採用が多いということでした。

↑ろ過膜削り

 驚いたのは、どちらの処理方式でも凝集剤と塩素消毒は欠かせないということです。処理場の方が「浄水場というのはね、川の水を飲めるようにするところだよ」と、子どもたちに話していたのが印象的でした。川の水がそのまま飲めればいいのになぁ、と(笑)。

 しかし、入り口では泥で濁っていた水が処理場の中を進むうちにだんだん透き通っていく様子は感動的です。生活に欠かせない水だから、これからも関心を持って過ごしたいと思います。

 参加者の皆さん、説明して下さった浄水場の方々、暑い中屋外での見学お疲れ様でした!