活動報告

2023年度「SDGs環境出前講話」実施報告

環境省「地域における地球温暖化防止活動促進事業」の補助と宮城県の後援を受けて実施してきたSDGs環境出前講話も、2023年度で8年目となりました。延べ199校で実施し、県内各地を訪問しました。

SDGs環境出前講話・校種別の推移状況(校)
年度 小学校 中学校 高校
2016 10 4 6 1 21
2017 12 3 2 3 20
2018 9 4 2 0 15
2019 9 2 3 0 14
2020 12 1 3 2 18
2021 21 3 2 1 27
2022 30 6 4 1 41
2023 30 9 3 1 43
133 32 25 9 199

SDGs環境出前講話地域別の実施状況(2016-2023年度の延べ校数)

ここ数年はコロナ禍の影響で中止やオンライン開催もありましたが、今年度はすべて対面で行うことができました。キリバス編31校、南極編と気候変動編12校、計43校で実施し、約3,000名の児童生徒が受講しました。

すべての講話にスタッフが同行することにより、講師と学校をつなぐ役目を果たすとともに、講話を聞く児童生徒の皆さんの反応を見ることができました。今年度は、小学生だけでなく中学生や高校生の反応がとてもよくて驚きました。

講話を聞くときの表情は豊かであり、キリバス編の場合、前半の生活や文化の話では笑い声が聞こえてきました。後半の気候変動の話題になると、表情が一変して真剣な眼差しでじっと見つめ、メッセージを受け止めていました。中には涙を流す児童生徒も見られました。南極編では、次々と出てくる質問に講師の石井洋子氏が分かりやすく答えていました。先生からも質問が出てきました。気候変動編では、学校からの要請により、講話後にワークショップを行うケースがありました。少人数での実施だったので距離が縮まり、会話をしながら個別に対応することができました。

講話終了時には、調べるための資料として、当センターで作成した小冊子「SDGsと地球温暖化」を配布して、その後の学習を促しました。

キリバス編は感情に訴えて行動を促し、南極編は知的好奇心を高め、気候変動編は自分事につなげていく講話となりました。体験を基にしているキリバス編と南極編は、学年や全校などの大人数にも対応可能であり、気候変動編は講話後にワークショップを行うなど、クラス単位の少人数にも対応可能となりました。

共通することは、深刻な課題を扱いつつも子どもたちに「夢や希望」を与えて、持続可能な社会の創り手を育てることです。次年度は、さらにバージョンアップしたSDGs環境出前講話を行っていきたいと思います。

2023年度SDGs環境出前講話アンケート結果のまとめ(児童生徒対象)

https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/03/sdgskouwaquestionnaire2023children.pdf

2023年度SDGs環境出前講話アンケート結果のまとめ(先生対象)

https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/03/sdgskouwaquestionnaire2023teacher.pdf

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