活動報告

2025年度「みやぎのSDGs環境学習支援」活動報告

ストップ温暖化センターみやぎ(MELON内)では、持続可能な社会の創り手を育成するために「みやぎのSDGs環境学習支援」として、二つの事業を展開してきました。SDGs環境出前講話では、宮城県内の多くの小中学校、高校等で講話を行い、SDGs教育プロジェクトでは、特定の小学校の環境や防災の学習を継続して支援しました。以下、2025年度の活動報告です。

1 SDGs環境出前講話(主に環境省・地域における地球温暖化防止活動促進事業による助成)

2025年度はキリバス編と南極編、環境・防災編(計8種類)の講話を用意しました。新たに、大学生による語り部活動の講話も追加しました。7月上旬、宮城県環境政策課及び県教育委員会を通して、県内の全小中学校、高校にチラシを配布して募集したところ、9月上旬には30校の定数に達しました。最終的に延べ34校で実施して約2,170名が受講しました。

校種別に見ると、小学校27校(1,659名)、中学校3校(294名)、高校2校(183名)、その他2校(34名)となり、例年同様、小学校での開催が多くなりました。講話の種類別にみると、キリバス編15校、南極編4校、環境・防災編15校となりました。環境・防災編15校の内訳は、エフピコのリサイクル4校、災害食4校、海洋ごみ2校、食品ロス2校、語り部活動2校、ヤマト運輸1校です。多彩な講話を用意したので、学校側で学習テーマに沿った講話を選ぶようになってきました。

以前も当方の講話を受けたことのある学校は21校あり、2年連続6校、3年連続4校、4年連続3校、5年連続1校でした。講話が学校のカリキュラムに定着化してきたといえます。前任校で講話を受けてよかったので転勤先の学校でも申し込んだという先生がいるなど、新規の学校13校にも講話が広がっていきました。

講話後には、受講した児童・生徒のみなさんに感想を書いてもらいました。いただいた感想から、講話の内容や思いが伝わったことを実感できました。

《2025年度SDGs環境出前講話感想(一部抜粋)》

https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2026/03/kanso2025.pdf

年度末に先生方を対象としたアンケートを行いました。全員の先生から「講話を行ってよかった」との回答を得ました。1回限りの講話ですが、その前後に学習を行うなど、学びの中に講話が位置付けられていることが分かりました。多くの先生方が講話の継続を希望しているので、賛同を得ながら次年度につなげていきたいと思います。

《2025年度SDGs環境出前講話アンケート結果(先生対象)》

https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2026/03/demaekouwaquestionnaire2025.pdf

2 SDGs教育プロジェクト(主にエフピコ環境基金による助成)

2025年度は継続校3校と新規3校(348名)、市民センターと児童館の2団体を継続して支援しました。学校及び団体は以下の通りです。

学校・団体 学年 人数 テーマ 主な支援
仙台市立長命ケ丘小学校 5年 48 地域共生 グリーンカーテン
仙台市立桜丘小学校 4年 75 環境問題 グリーンカーテン
仙台市立芦口小学校 5年 66 環境問題 グリーンカーテン
仙台市立北六番丁小学校 5年 74 川環境 出前授業、川の調査補助
仙台市立古城小学校 4年 59 環境問題 出前授業
仙台市立岡田小学校 4年 26 環境・防災 出前授業
仙台市幸町市民センター グリーンカーテン
仙台市長町南児童館 グリーンカーテン

※ 児童への直接のかかわりなし

学校・団体への支援は、MELONスタッフが行うことに加えて、企業・団体等の協力を得ながら進めました。
《協力》
推進員コミュニケーターチーム、シンプル&スローライフの会、せんだいE-Action実行委員会、認定NPO法人まちづくりスポット仙台、ブランチ仙台各テナント、東北工業大学・山田一裕教授、株式会社ピリカ、みやぎ生協生活文化部

年度末に関係者の方々を対象としたアンケートを行いました。全員から「支援が役立った」との回答を得るとともに、児童・生徒の意識や行動の変容が見られたとのことでした。賛同を得ながら次年度につなげていきたいと思います。

《2025年度SDGs教育プロジェクトアンケート結果(関係者対象)》

https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2026/03/projectquestionnaire2025.pdf

3 小冊子とウェブ教材

2025年度もMELONが制作した小冊子「SDGsと地球温暖化」を講話実施校の全児童・生徒に配布して、その後の調べ学習を促していきました。

《小冊子の電子版》 https://www.melon.or.jp/contents/sdgs/index.html?pNo=1

オリジナルのウェブ教材「わたしたちのSDGsライフスタイル~家庭でできる54個の行動」は、小中学生向けに開発した学習ツールです。2025年度は、54個の行動すべてに「解説」を付けて、より分かりやすいものにしました。出前講話の実施校には、講話後にウェブ教材を使用するようにお願いしました。回収したデータはその都度集計して、学校に結果を伝えました。

《ウェブ教材》 https://stopondanka.com/

《2025年度データ回収結果》

取り組み人数 904名
みなしCO2削減量

944t684kg-CO2
(1家庭あたり1,045kg-CO2)

みなし節約金額 6,836万2,310円
(1家庭あたり7万5,622円)

4 活動を振り返って

SDGs環境出前講話は宮城県内の学校で広く行い、SDGs教育プロジェクトは仙台市内の学校・団体を深く支援してきました。

10年目となったSDGs環境出前講話は、今まで延べ268校で実施して約24,000名が受講しました。実際の行動変容はあくまで家庭や学校次第ですが、講話で感情を揺さぶったり知的好奇心を高めたりした後、小冊子で調べ学習を支え、ウェブ教材で行動を促すというプロセスを創ることができました。次年度は、新たな講話のメニューを加えて、学校側に対応していきたいと思います。

5年目となった SDGs教育プロジェクトは、仙台市内の小学校・団体を今まで計16校、支援してきました。学校によって学習テーマは異なり、環境、防災、地域共生、川、SDGsなど、多岐に渡りました。長命ケ丘小学校と桜丘小学校は、ともに商業施設のブランチ仙台内でグリーンカーテンの活動を行う初の試みとなりました。その後、両校ともにこどもたちの主体的な活動に発展していきました。多忙な学校での環境や防災の学習を継続して支援し、学校と外部をつなぐ役目を果たすことができたといえます。

ストップ温暖化センターみやぎにおいて、SDGs環境出前講話とSDGs教育プロジェクトは、現在、活動の大きな柱となっています。教育分野の中で児童生徒の行動を変容させるには時間がかかりますが、多忙な先生方を支援して持続可能な社会の創り手を育成していきたいと思います。

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