「水の神さま」って何?

水は「飲み水」をはじめ「生活用水」として、あるいは「灌漑用水」として私達のくらしに欠かせません。人々は水の恩恵に感謝し、川や井戸、湧水地に「水の神さま」を祀ってきました。

水と私達のくらしとの関わり

  • 毎日使う水……飲み水・料理・洗濯・風呂
  • 水の恵み……野菜を育てる・魚や貝など豊かな水産物の恵み
  • 水の利用……船を使って物を大量に運ぶ・火事になったら水をかけて消火する・水の流れで水車を回す

昔の人たちがきれいで豊かな水を求めてしてきた努力

  • きれいな水を保つために……水を汚さないように使う、山と森を守る
  • 水を使うために……大きな川に堰を、谷川には堤を作りました。田んぼには長い水路をひき、都市では防火用水の網の目を張りました。
  • 水の利用のために……堤や堰から流れる掘割や井戸は毎年掃除しました

嵐やひでりの被害

 嵐やひでり、洪水など「水」が恐怖になる時もあります。雨が降らないことで作物が育たなかったり、せっかく育てた作物が嵐や洪水の被害にあうこともあります。長雨や嵐、大洪水は作物だけではなくさまざまな被害を出します。 そこで、ひでりの時は雨が降ることを願い、大雨・長雨のときは雨がやむことを願って人々は「水の神さま」を祀りました。

  • 谷川の清流の畔には「お不動さん」
  • 堰や堤には「水神碑」
  • 村の真ん中には鎮守と雨乞いを願い「雷神社」「貴船神社」

「水の神さま」ってどんなもの?

「水の神さま」は水にまつわる神の総称です。…「水神」「雷神」「龍神」「湯神」「井戸神」「お不動さん」「弁天さん」

 「浅間神社」「湯殿山(神社)」「金華山(神社)」なども水に関するさまざまな願いが託されているので、水の神さまプロジェクトでは「水の神さま」として扱いました。

 「水の神さま」は大きな神社であったり、小さな祠であったり、石仏群の中にあったり、さまざまな形で存在しています。みなさんの近くにも、意外なところに「水の神さま」がいるかもしれません。ぜひ探してみてください。

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