公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

宮城県仙台市の公益財団法人みやぎ環境とくらしネットワーク(MELON)の公式ホームページ。部会活動や環境に関するイベントの情報発信、ボランティア募集等を行っております。

Columnちょこっとエコ【旧サイトの内容です】

home >>> Columnちょこっとエコ >>> くらしのごみを減らすコト  

執筆■鈴木美紀子  2006/10/26up
くらしのごみを減らすコト
くらしのごみを減らすコト
 友人と書店に行った折のことです。1冊の本を買うと、15センチ幅くらいの包装紙をくるりと巻かれました。当然ビニールの袋に入れて渡されると思っていたものだから2人で目を見張りました。「レジ袋が有料化になるからこうしたのね」と言うと、友人もなるほどと頷き「有料化になると困るよね」。
 レジ袋は確かに便利です。濡れたものを入れる時にも、逆に濡れては困るものを入れる時にも。とりあえずどこかでもらった袋に物を入れることも多いもの。あちこちで商品を買うたびにもらうレジ袋は、「今忽然(こつぜん)と姿を消したら困る!」と思うほど私たちの生活に根付いてしまっているのですね。

 規制を設けるのは、そもそもごみを減らして欲しいからです。それでは、くらしの中で毎日毎日出るごみはどうやったら減らせるのでしょう?
まずは分別するところから。
 とあるアパートの前の、山となったごみ袋が目に入りました。きっと1人暮らしの学生が多いアパートなのでしょう、雑誌もプラごみも総て雑多に入っていました。そういえば友人宅に遊びに行った折、ごみ箱が2種類あるのを見て驚いていた友人がいました。きっとそのアパートに住まう学生たちもごみ箱は1つなのだろうと思います。「ごみを出すときに分別すればいいや」はいけません。ナゼって、後から分別する方が手間だから。ものぐさモードのスイッチが入ってしまったら結局分別されません。
 我が家もごみ箱は各部屋に2つずつ配備されています。燃えるごみとプラごみ用。MELONの活動の中で「紙ごみ分別用に紙袋を用意しておくといいよ」という話を聞いてからは紙袋も置いています。すると不思議なことに、衣類を購入した際の商品タグを持った手が自然と紙袋に伸びるもの。結果、資源ごみとして出す紙ごみが増えました。つまり、燃えるごみの量が減りました。はじめから分別しやすいようにごみ箱を並べておく、たったそれだけのことが大事なのです。
生ごみも分別します。
 MELONの活動の中で知ったこと第2弾は生ごみ分別。なんでもかんでも三角コーナーに放り込まないで、調理の際に出た野菜の皮やヘタ類は別にしておくと良いというのです。三角コーナーに入れると、洗い物をした際に上から水をかけてざわざわ濡らしてしまいます。濡れるとごみは重く、そして燃えにくく、何より悪臭が漂いやすい。広告を折って臨時ごみ箱を作ってもよし、回収ボックスへ出す前に肉や魚のトレイを利用してもよし。洗い物が終わって三角コーナーのごみも片付けたら、三角コーナーには重曹をふりかけて、その上からお酢をふりかけて。30分もするとあら不思議、よごみの嫌な臭いがしないどころか何もしていないのにぴっかぴか!おまけにごみ捨ての際のごみ袋も軽くなりました。

 これならできそう、と思ったらお試しあれ。たったのこれだけでも立派にナチュラルライフ、環境を守るための第一歩。気負わずできるところから取り組んでみてください。長く続ける・ラクに続ける一番のコツです。


もどる