公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

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home >>>水部会>>>第12回MELON環境市民講座「冬の渡り鳥を見に行こう!〜ガンのねぐら入り〜」

   
【日時】2011年1月29日(土)11:30〜19:00
【見学場所】化女沼・伊豆沼内沼
【参加者数】21名
【講師】池内俊雄氏(雁の里親友の会、エコパル化女沼)
    呉地正行氏(日本雁を保護する会会長、MELON理事)
【見学コース】
㈰ 化女沼ダム観光資料館にて池内俊雄氏のお話し・見学
㈪ 伊豆沼サンクチュアリセンター野鳥館の写真展見学・呉地正行氏のお話し
㈫ 伊豆沼を観察→そのまま伊豆沼でねぐら入りを観察
 

毎年、定員を超える人気講座で本年度は21名の方にご参加いただきました。

当初、化女沼、伊豆沼、蕪栗沼の3つの沼を巡る予定でしたが、蕪栗沼の水面が氷に覆われ、渡り鳥の飛来が少ないため、今年は化女沼、伊豆沼の2ヵ所を見学することになりました。
今回、蕪栗沼での雁のねぐら入りを楽しみにしていた参加者が多かったので、とても残念でしたが、自然相手の見学会であることを実感しました。

当日は、天候にも恵まれ、参加者とともに、前半は、化女沼ダム観光資料館へ向かいました。
資料館では、雁の里親友の会の池内氏より、配布された資料をもとに、参加者に分かり易く、ユーモアは交えながらご説明いただきました。
後半は、MELON理事で日本雁を保護する会会長の呉地正行氏に講師をお願いし、伊豆沼周辺を散策しながら、鳥の生態や渡り鳥を取り巻く環境についてご説明いただきました。
散策中は、ポイントごとに鳥を観察しながらのお話は皆さんも耳を傾け積極的に質問をする光景も見られました。

開発による環境の変化で伊豆沼や蕪栗沼は、渡り鳥にとって住みやすい場所でなくなっていること、「ふゆみずたんぼ」の説明等、充実した内容に参加者は有意義な1日を過ごせたようです。

雁の里親友の会池内氏より説明を受ける
伊豆沼で羽を休める白鳥の群れ(行けの手前の部分手前は凍っています)

化女沼伝説の照夜姫
「化女沼」という云われはある伝説から。

『むかし、沼のほとりに長者が住んでおり、一人の美しい娘があった。娘は朝な夕なその美しい姿を沼辺に見せていた。すると、そのあまりな美しさに、沢山の蛇が水面に集まるようになった。
ある秋の夕暮のこと、水もしたたるような美しい若衆がここを通りかかり・・・』

この後は、ぜひ現地でご覧ください。
 
雁の里親友の会池内氏よりいただいた資料。カルタやカードや解説書など。全員に1セット。ありがたい!

今回は残念ながら行けなくなった蕪栗沼の取り組みのお話を呉地氏からいただきました。周辺水田も含めた地域の人たちの努力が分かりました。

伊豆沼周辺を散策中
天候が良く、上着を脱いでいる方も。絶好の見学日でした。

呉地氏と共に観察する参加者

ねぐら入りは小さな群れごと…
寒いために小さな群れになって餌を探しているそうです。

望遠鏡から見た様子。ガンがすし詰め状態です。蕪栗沼から移ってきたガンもいるため、夜はガンの島ができるぐらい密集するそう。
 
ミヤギテレビの取材もありました。鳥インフルエンザの件で不安はありませんか、との内容でした。風評被害が出ているのでしょうか。
 
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