公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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3月のテーマ「知っていますか?身近な化学物質 その怖さ
日時 2007年3月16日(金)18:00〜20:30
場所 フォレスト仙台5F 501会議室
Report/RNECS 三木奏瑛
 今月のテーマは「知っていますか?身近な化学物質 その怖さ」ということで、まずは自己紹介をしつつ、みんなで「思いつく化学物質」「化学物質が使われているもの」を挙げていきました。具体的な化学物質の名前や、洗剤、建材、衣類、たばこ、食品添加物などなど・・・。私たちの身の回りはまさに化学物質であふれていますね。最近では家庭菜園で使う農薬も問題になっているそうです。農家の人はちゃんと適切な使用量がわかっているけれども、素人が使うとなると・・・知らず知らずのうちに使いすぎてしまうんですね。

  次に、MELON事務局員の鈴木さんから化学物質過敏症(Chemical Sensitivity=CS)についてのお話がありました。「人間はひとりひとり化学物質をためておける量が決まっていて、その量から取り込んだ化学物質があふれてしまった人が化学物質過敏症になってしまう」とのこと。ということは、誰がいつ化学物質過敏症になってもおかしくないというわけです。怖いですね。特に、化学物質過敏症の症状は男性より女性のほうが出やすいそうです。

 また、鈴木さんは化学物質過敏症の疑いがあるかどうかを調べる検査を受けたこともあるとのこと。検査は血液中の酸素量等を測るほか、目で物を追うときにスムーズに眼球が動くかどうか、というような“目”に関するの検査が多いそうです。

 そして、化学物質過敏症である方を取材した番組のビデオを2本観ました。1本目は、16歳の女の子を取材したものでした。その子は、化学物質によって重力をつかさどる器官に影響が出てしまい、立って歩くことはおろか、座ることもできないという状況。ベッドに横になったまま、酸素マスクをつけ、友人にあてた手紙をかいていました。化学物質過敏症というものを聞いたことがあったものの、まさかここまでひどい症状が出るのかと、非常にショッキングでした。2本目は、自宅にいると症状が出てしまうため、川辺や友人の家で一日の大半を過ごす親子や、山奥へ引っ越した夫婦を取材したものでした。化学物質過敏症の方にとっては、家族など周りの人の理解が大切なようです。

 最後は2班に分かれてディスカッションを行いました。私の班では、コーヒーのフィルターやコンビニのサラダ、たばこなど、主に身の回りのものについての話で盛り上がりました。個人的には、デトックスには化学物質を体の外に出す効果がある、ということを知り、とても驚きました。

 このように内容盛りだくさんだった今回は、終了時間も予定より少し延長し、非常に充実したものとなりました。化学物質や、化学物質過敏症について理解することは、今後ますます重要になりそうです。
おおまかに分類しただけでも
「身近な化学物質」はたくさん…!
化学物質過敏症患者を取材した
ビデオの内容に皆真剣。
2班にわかれてディスカッション
新聞記事から。
海外でも化学物質の被害が。
議論は白熱したもようです。