公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

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1月のテーマ ゆく紙、くる紙
日時 2008年1月19日(土)14:00〜16:00
場所 MELON事務局 サロンスペース
■Report■ RNECS三木奏瑛
 今回のクラブフォレストは「ゆく紙、くる紙」ということで、なにやら大晦日のあの番組を彷彿とさせるテーマですが、主役は「紙」です。私たちの身の回りにある紙たちがどうやって作られて、どうやってリサイクルされるのか?、ということで、紙についてのクイズをメインに進みました。

 クイズは、参加者が3つのグループに分かれて、グループ対抗で行われました。最初の問題は、「きき水」ならぬ「きき紙」。今回話題提供したRNECSのメンバーが事前に作ってきた5種類の紙を見比べて、それがそれぞれ何からできいるかを当てるというものです。この紙は、チラシ、マンガ、レシート、ダンボール、牛乳パックをそれぞれ細かくちぎり、紙作り専用のミキサーにかけ、すき網に流し、水を絞って乾かしてできたものです。ハガキサイズのものを全部で10枚作りました。文章にしてしまうとあっさりしてますが、これが意外と大変で、翌日、腱鞘炎になってしまったメンバーも・・・。それぞれの特徴はというと、牛乳パックは表面のビニールをはがして作ったので、真っ白な紙に。ダンボールは渋い色合いの紙に。レシートは水に溶けにくいせいか、きめの粗い仕上がりに。マンガはもとの紙の色より黒っぽい色に。いろいろな色が印刷されていたチラシはなぜか紫ベースの色になりました。結果はというと、どのグループもばっちり正解でした。

きき紙の次は、クイズを織り交ぜながら、紙が製紙工場でどのように作られているのか、という話題です。基本的には、先ほどのRNECSメンバーによる紙作りと似ていますが、不純物を取り除いたり、漂白する行程が入ります。紙をリサイクルする場合、つまり紙から紙を作る場合はインクを取り除く作業が行われます。紙はパルプから作る場合も、リサイクル場合も、ものすごくエネルギーが必要なようです。

続いて「森林認証制度」についての紹介です。森林認証とは、環境に配慮した適切な管理をされた森林を認証する制度で、認証された森林の木でできた製品には「FSC (Forest Stewardship Council:森林管理協議会)」のロゴマークがつけられます。このような製品の購入が増えると、森林の破壊や劣化を防ぐことができ、適切な管理をされた森林が守ることができるそうです。つまり、紙を購入するときは「FSC」のロゴマークがついた紙を選ぶことで、それが森林の保護につながる、というわけです。こちらも所々にクイズが盛り込まれました。

最後は、新年1月ということで「書き初め」で終わりました。紙は半紙ではなく、「きき紙」で使った紙です。穴があけられているので、リボンをつけてオリジナルのしおりをみんなで作りました。今年の抱負を書く人もいれば、絵や先ほどの「FSC」マークを描く人も・・・。それぞれ個性的なしおりができあがりました。そして、しおりを見るたびに、紙を作る大変さをちょっとだけ思い出してもらえるといいなぁと、作った本人は思うのでした。