公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

宮城県仙台市の公益財団法人みやぎ環境とくらしネットワーク(MELON)の公式ホームページ。部会活動や環境に関するイベントの情報発信、ボランティア募集等を行っております。

外部リンク

仙臺農塾

仙臺農塾プロジェクトVol.1 第1回
「芋煮で飲もう ~美味しく作って女子力&男子力UP!~」

日時 2012年10月17日(水)19:00~20:30
会場 CORSO SENDAI共用キッチン(仙台市青葉区一番町3-10-1 6階)
ゲスト 斎藤緑氏(野菜ソムリエ)
参加費 2,000円
参加 15名

仙臺の秋の風物詩「芋煮会」。
秋空の下、友人や仕事の仲間たちと河原に行って、薪で火をおこし、里芋の入った汁物を作るという親睦を深める行事です。
この芋煮の時期になると、コンビニの店頭にも薪が売られるようになり、県外から来る方はびっくりされるそう。
でも、忙しい社会人になると、なかなか休みも合わず河原まで行って芋煮会はできないという方や、県外から来て芋煮会をしたことがないという方も多いはず。
そんな人たちにも芋煮会を楽しんでもらおう!と企画したのが今回の芋煮会です。

場所は河原ではなく、街なかのキッチンスペース。
みなさんにエプロンと箸とお酒などの差し入れを持ち寄ってもらい、15名で開催しました。

今日のメインの食材は、里芋。
村田町「自然農場 風天」さんの無農薬・無化学肥料の里芋です。
そしてゲストは、シニア野菜ソムリエの斎藤緑さん。
斎藤緑さんからなぜ山形や仙台で芋煮会が文化になったのかも教えてくれました。

昔はお米が不作の際のために里芋も作っていたそうです。その里芋の栽培の北限が、仙台や山形あたりだったとのこと。
そして里芋は保存するためにはある程度の温度が必要で、東北の冬では適度に保存しておくことが難しく、寒さに耐えられなかったと考えられています。
そのため冬がくる秋の時期に、その年の里芋をみんなで食べてしまおう!というのが芋煮会の始まりではないか、という説があるそうです。

さてさて、そんなお話を聞いた後はさっそく「芋煮」作り。すべての食材を切るところから準備しては大変なので、今日のメインの食材である里芋の準備をみんなでしました。

里芋は乾いているときに皮をむくのがコツ!本当は、前日に土を洗い落として、乾かしておくと良いそうです。
1班6・7人がかりで里芋を向いていくのですが、これが慣れてないひとには結構難しい!
そして慣れている人は手際が良く、「おぉ~!」とちょっと尊敬されていました。
みんなで作業すると苦労を分かち合えて楽しいですね。

煮ている間にお酒や差し入れをそそくさと用意。
みなさんお酒を持参してくれました~!
バラの香りのお酒や、珍しい伯楽星、東北大学で作っているお酒などいろんなお酒が並びました。
その他にもつまみを持ってきてくれたり。

また、「たじりエコベジタブル」から取り寄せた新米で、おにぎりも用意しました。

新米のおにぎり、みんなで作った芋煮、持ち寄ったいろんなお酒、テーブルに並べてみんなで乾杯!!!

初開催の仙臺農塾、最初から調理で盛り上がるか心配していましたが、今日この場で初めて会った人達なのに、和気あいあいと大盛り上がりでした!

河原で芋煮はハードルが高い、という方も、お友達と室内芋煮会を楽しんでみていはいかがでしょう。その際はぜひ、宮城の食材と、仙台味噌、地酒で楽しんでくださいね。