公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

宮城県仙台市の公益財団法人みやぎ環境とくらしネットワーク(MELON)の公式ホームページ。部会活動や環境に関するイベントの情報発信、ボランティア募集等を行っております。

外部リンク

仙臺農塾

仙臺農塾プロジェクトVol.1 第2回
「新米食べ比べ~違いの分かる男&女になる~」

日時 2012年11月21日(水)19:00~20:30
会場 TRATTORIA CUCINA L'ORANGERIE(宮城野区榴岡4-6-28 ホテルレオパレス仙台2F)
ゲスト 福澤隼人さん
参加費 2,500円
参加 22名

仙臺農塾プロジェクトの第2回は今が旬の新米4種の食べ比べです。
この時期になるとさまざまな銘柄の新米が並びます。
その代表的な宮城の新米を食べ比べ、そして地元の食材のご飯のお供と楽しもう、という内容でした。

ゲストは宮城各地の稲作農家とつながりがあるNPO法人に勤める福澤さん。
まずは福澤さんからお米についてのお話とクイズです。
その中からクイズをいくつかご紹介しましょう。

「むずび丸」「森のくまさん」「かぐや姫」「白雪姫」次の中でお米の品種として、ないものが一つあります。さて、どれでしょう??他の3つは実際にある品種なんです。
参加者が手を挙げていきますが、結構ばらばら…みなさんこんな可愛らしい名前のお米があること知らないようです。
さて、答えは…「むすび丸」!
さすがにまだお米の品種にはなっていないそうです。
他3つの可愛らしい名前のお米はいったいどんな味がするのやら…ちょっと探してみたくなっちゃいますね。

現在では、さっぱりとしたお米よりももっちりとしたお米が好まれています。
コシヒカリ系統のお米ですね。
「コシヒカリ」と他の品種を掛け合わせた子ども世代のお米が「あきたこまち」や「ひとめぼれ」です。さらにその孫世代が「つや姫」。どれも粘りのあるもっちりとしたお米ですね。

それに対して、粘りの少ないさっぱりとしたお米が「ササニシキ」。宮城で誕生したお米です。寿司飯などに適しているのですが、栽培が難しいことから希少価値が高くなっているそう。

そんなお話を聞いてから、さっそく食べ比べ!
今回取り寄せたのは、南くりこま高原ファーム 佐々木孝夫さんの環境保全米「ひとめぼれ」と「コシヒカリ」、田伝むし(きむら農園)さんの農薬不使用「ササニシキ」、NPO法人鳴子の米プロジェクトの「ゆきむすび」の4種類です。
「ゆきむすび」は、鳴子のオリジナルブランド米で、もち米のようなとてももっちりとしたお米です。

さてさて、実際に食べ比べてみて、よーく味わって、どれがどのお米か考えていきます。
個人で考え、そしてその考えをテーブル内で話し合い、テーブルごとに答えを出してもらいました。

そして答え合わせ!ひとつひとつ答えを言っていくごとに盛り上がる会場。
全部で4グループありましたが、全問正解は1グループのみ!
「ゆきむすび」はそのもち米のような特徴からすべてのグループが正解していましたが、いざ食べ比べてみると、違いは何となくわかっても、どれがどれかは分からないようです。

全問正解のグループには、好きなお米を数合分お持ち帰りの特典がありました。

その後はゆっくり、レストランの食事を堪能です。
今回のメインはお米だったことから、ごはんのお供をいろいろ取り揃えてくださいました。

  • 角田の梅干し
  • 志津川銀しゃけの塩焼き
  • 加美町の小瀬菜大根の松前づけ
  • イカの沖漬け
  • 南三陸秋しゃけのはらこ
  • 伊場野芋と栗原のかぼちゃの煮びたし
  • さんまのつみれ汁~名取三浦さんのセリを入れて~

質素に見えるかもしれませんが、ひとつひとつがしっかりと味わい深い本当にご飯に良く合う上品なおかずばかりでした。
特に珍しいのは「小瀬菜大根」と「伊場野芋」です。
「小瀬菜大根」が生まれたのは江戸時代の末期。当時は宮城県にある小瀬菜地区で保存食として栽培されていたのが、この大根の始まりだったそうです。
「伊場野芋」幻のサトイモといわれ、大崎市三本木上伊場野地区の限られたところだけで栽培している収穫量の非常に少ない里芋。

貴重な食材も堪能し、大満足の講座となりました。