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MELON会員団体訪問記 第14弾 株式会社 千田環境ホールディングス・有限会社 千田清掃 ~千田清掃が挑むバイオディーゼル燃料(BDF)の地産地消と未来への循環~

【訪問情報】
■訪問日:2026年6月19日(金)
■訪問先:株式会社 千田環境ホールディングス・有限会社 千田清掃
■訪問者:MELON情報センター 石垣政裕(MELON理事)、菊地淳、吉田美緒

株式会社 千田環境ホールディングス・有限会社 千田清掃(以下、千田清掃)が行っているバイオディーゼル燃料(以下、BDF)の製造・販売について、プラントの見学と共に取材してきました。

千田清掃のBDF製造や環境への取り組み等について執行役員 常務・鈴木一生様、営業企画チーム 村田和宏様・高野友美様よりお話を伺いました。

プラントの見学

大崎市内にある千田清掃の事務所とBDF製造プラントにお邪魔し、早速敷地内にあるプラントを見学させていただきました。

BDFの原料となるのは、飲食店などから回収された「植物性の使用済み食用油」です。

製造にあたっては、まず不純物を取り除く「前処理」を行います。このとき、油の回収に使用されたペール缶の洗浄を、地元の就労支援施設の方々に依頼しているとのこと。事業を通じて地域福祉との連携が生まれている点も非常に印象的でした。

前処理を終えた油は、遠心分離機にかけて濾過されます。その後、メタノールと触媒を加えて化学反応を起こさせ、静置沈殿させることで、ようやく「BDF」と「グリセリン」の二つに分離します。

          分離された「BDF」(黄色)と「グリセリン」(黒色)

驚いたのは、この過程で出る副産物や不純物が、すべて次の資源へと生まれ変わっていることです。

 不純物: 飼料などに活用
 グリセリン: 堆肥の発酵促進剤として活用に期待されている

なんと、このグリセリンは植物の成長にも役立つそう!

千田清掃の敷地内でグリセリンコンポストを加えた土とそうではない土にそれぞれトマト、ズッキーニを植えて比較したものを見せてもらいました。

        ズッキーニの苗。左側の植木鉢がグリセリンコンポストを加えた土

その結果は一目瞭然!文字通り「捨てるところが一切ない」循環の仕組みに、これからの可能性が期待されます。

分離された燃料は、さらに洗浄を経て不純物の少ない状態へと磨かれます。そこからさらに「減圧蒸留」を行い、急激に冷却することで、極めて純度の高いBDFが精製されます。最後に厳密な分析を経て、ようやく製品として出荷されていきます。

千田清掃の最大の強みは、原料の「回収」から「製造」、そして「販売」までを一括で行う一気通貫の体制(オールインワン)にあります。

妥協のない品質管理によって作られる高クオリティなBDFは全国的にも評価が高く、2026年1月には「みやぎ優れMONO」にも見事認定されました。

原料が植物油であるBDFは、確実な脱炭素(カーボンニュートラル)につながるだけでなく、地域の資源を地域で回す「地産地消」、さらには「ごみの削減」にも直結します。まさに、これからの持続可能な社会に欠かせない、可能性に満ちあふれた燃料であることを再認識する機会となりました。

◇◇◇

プラントをじっくり見学させていただいた後は、鈴木様と高野様にお話を伺いました。

バイオディーゼル燃料(BDF)事業に取り組むきっかけ。

千田清掃は1952年にトイレの汲み取り事業からスタート。地球温暖化への問題意識や社員からの発案をきっかけに、2005年4月からBDF事業を開始しました。

当時、日本国内でもBDF事業は地球温暖化対策への機運が高まっており、多くの企業が参入したものの国の基準がなく粗悪品によるトラブルもあり、バイオ燃料のイメージは悪くなり、国もブームののち、すぐに手を放してしまうような状況でした。

多くの企業が撤退していく中、回収・製造・販売までを一括で行う全国的にも珍しいスタイルで行っていた千田清掃は「自分たちの燃料の質を徹底的に調べる」ことにこだわり、プラントに蒸留機を導入。コストをかけて品質を極限まで高める道を選びました。この時の「妥協しない品質へのこだわり」が、現在の「日本トップクラスの品質」という圧倒的な強みへとつながっていきました。

エコマーク認定番号第1号!       製造したBDFも自分たちの手で販売

地域で挑むBDFの地産地消

千田清掃の鈴木氏から、日本国内で回収された良質な使用済み食用油の多くは、海外に流出してしまっていることを伺いました。さらに深刻なのは、そうして海外へ流出した油がバイオ燃料の他どのように処理されているのか分かっていないのが実情です。

さらにライフスタイルの変化に伴い、家庭で油を使用する機会自体は減少しつつあります。しかし、千田清掃は長年地域で回収を続けてきた信頼の積み重ねにより、全体の回収量は増加傾向にあります。

とはいえ、同社が掲げる高い目標値から見れば、まだまだ十分な量には達していないとのこと。

回収量をさらに引き上げるため、千田清掃が力を注いでいるのが、次世代への「教育」と「地道な啓発活動」です。 地元の小学校や高校などを訪れ、出前授業やキャリア講演を積極的に実施。授業では、実際に子どもたちにバイオ燃料で動くカートに乗ってもらい、「焼き鳥のようなにおいがする!」といった五感を通したリアルな体験を提供しています。

「環境に良いから」という理屈だけでなく、地域の人々に実際に触れて、驚いてもらい、ファンになってもらうこと。それこそが、制度の壁を越えて地域全体へBDFを普及させていくための、最も確実な一歩となっています。

バイオ燃料で動くカートは子どもたちに大人気!  発電機の排気ガスの匂いも体験

【未来への展望】点を線に。スポーツ、農業、福祉とつながる「循環型社会」の創出

20年前に日本国内でBDF事業が始まって以来、いまだに国としての統一された明確な品質基準がない現状があります。だからこそ、千田清掃は今期以降の大きな目標を掲げています。それは、同社がこだわり抜いて培ってきた「千田清掃の品質基準を、そのまま日本のスタンダードにしていく」ということ。 サンプルを求める声が全国から寄せられている今、同社は名実ともに日本のバイオ燃料界を牽引する存在になろうとしています。

さらに、千田清掃は様々な領域の壁を越えたユニークな連携にあります。これまでバラバラだった地域の取り組み(点)を、同社がハブとなることで一つの大きなストーリー(線)へとつなぎ始めています。

今回の取材を通して私たちの食生活から生み出される食用油、再生に至るその行方を追って行くうちに、一企業の歩むべき一つの矜持が見えてきます。地域が環境を見つめていくうえで、とても参考になりました。もっと多くの方に知ってもいらいたいと思っています。ご協力ありがとうございました!

■訪 問 先:株式会社 千田環境ホールディングス・有限会社 千田清掃
■事業内容:バイオディーゼル燃料製造販売業、生活支援サービス業
■設  立: 1952年10月
■所 在 地 :〒989-6254 宮城県大崎市古川狐塚字西田77番地
■WEBサイト:https://clean77.jp/

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見て触れて楽しむSDGsイベント~ララガーデン長町

8月1日(土)、2日(日)の両日、三井ショッピングパーク・ララガーデン長町において日本旅行東北が主催のイベント「見て触れて楽しむSDGs」が開催されました。宮城県内の高校生が学校の垣根を越えて協力し、ともに次世代を担うこどもたちに環境問題やSDGsについて考えるきっかけを提供するイベントです。MELONは、そこにブースを出展させてもらいました。

MELONの内容は、以下の四つです。
①手回し発電
手回し発電機で、イヌ、ネコ、クマのおもちゃを動かします。単純ですが、こどもも大人もけっこう盛り上がります。学びとして、手回し防災グッズも置きました。
②温暖化クイズ
「2025年の仙台市の8月の最高気温の平均は、2015年と比べると、何℃上がったでしょうか。」というクイズです。展示パネルを見ると、答えが分かります。
③ウェブ教材「わたしたちの脱炭素ライフスタイル~家庭でできる54個の行動~」
MELONオリジナルの教材をスマホで読み取り、その場で試してもらいました。データを送信してくれた方には、景品をプレゼントしました。
④うちエコ診断
無理なくできる省CO2・省エネ対策を提案するうちエコ診断を行いました。今回は、高校生にも受けてもらいました。家の光熱費は分からないものの、これをきっかけに関心を持ってもらえたと思います。

手回し発電、クイズ、ウェブ教材の案内、スタンプラリーのハンコ押しなど、高校生のみなさんに行ってもらいました。手伝ってくれたのは、東北高校、仙台高校、宮城第一高校のみなさんです。コミュニケーションが上手で、たくさんの親子連れに来てもらいました。

ウェブ教材に取り組んでもらった人数は73名、みなしCO2削減量計は73t101kg-CO2(1家庭あたり1,001kg-CO2)、節約金額計は522万6,260円(1家庭あたり7万1,593円)になりました。大成功です!ありがとうございました。

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「島々に刻まれた水と歴史-浦戸諸島散策から見える風景-」掲載しました

MELON水部会では、2022年から自然環境のすばらしさや水環境に関わる文化と歴史を知ることを目的に、塩釜市の浦戸諸島での水の神さま調査を行っています。

それぞれの島で、生活の糧となる「水(飲用水や生活用水)をどのように確保してきたのか」「水の神さまは祀られているか」「温暖化による環境変化が水産業などに影響していないか」など、島ならではの「水」と暮らしの関わり、また、歴史的背景などについて調べてみました。

2022年から2025年に、水部会のメンバーのみならず、MELON会員や関心のある方々をお誘いして各島の散策調査を実施。
浦戸諸島4島のいわゆる観光ガイドとは趣を異にし、島の自然や水環境に関わる文化や歴史を広報すべく作成しました。

島では貴重で多様な生態系が形成されており、懐かしい田園風景や穏やかな砂浜など自然の豊かさを感じることができます。
一方で、かつての生活用水は雨水に依存しており、水の確保に苦慮していた歴史を雨乞いの言い伝えのある「雨降石」からも偲ばれます。
その後1965年に浦戸諸島のための簡易水道施設が造られたものの、地震により改訂配水管が被災した際には送水がストップし海水淡水化装置やミネラルウォーターでまかなうこともありました。

最近ではアマモが姿を消しつつあり、カキの養殖でも牡蠣殻に付着する生物が変化するなど、地球温暖化の影響と思われる変化への対策に苦慮しているそうです。

島ならではの水をめぐる歴史と、これからの自然環境や生態系を守るために何ができるかを考えさせられる調査になりました。

「島々に刻まれた水と歴史-浦戸諸島散策から見える風景-」(PDF)

水部会の活動についは水部会のページをご参照ください→https://www.melon.or.jp/wp/water/


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MELONEWSLETTER158 202607

「MELONニュースレター第158号(2026年7月)」を発行しました

MELONの取組やイベント情報などを掲載している「MELONニュースレター」。

7月号の表紙は「ヘチマ博士による特別授業」です。
MELONでは環境学習の一環として取り組んでいる、緑のカーテンの授業の様子を紹介しています。

2ページ目は夏らしく水関連の活動報告。
暑さから水辺に行く方も多いかと思いますが、水辺の環境についても目を向けてもらえたらありがたいです。

「MELONニュースレター第158号(2026年7月)」

MELONEWSLETTER158 202607

【発行日】2026年7月16日(木) 

【目次】
(P1)ヘチマ博士による特別授業
(P2)「みやぎクリーンアクション学習会」を開催
    広瀬川の水質調査と水の神さま
(P3)みんなの活動アルバム
(P4)お知らせ

▼▼▼「MELON情報紙」バックナンバー▼▼▼
  https://www.melon.or.jp/wp/magazine/

※環境配慮の観点から紙媒体による発行をやめ、ウェブサイト上でPDFデータで公開しております。

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【募集開始!】地球温暖化防止活動推進員候補者

宮城県地球温暖化防止活動推進員」候補者を募集中!

「地球温暖化防止活動推進員(以下、推進員)」とは、県内で地球温暖化防止の普及啓発活動を行う方で、宮城県知事が委嘱しています。
「地球温暖化防止のために何か行動したい!」「ボランティア活動したい!」という熱意をお持ちのかたであれば、どなたでもご応募可能です。

チラシPDF

申し込み資格

•県内にお住まいの概ね18歳以上の方で,推進員として、地球温暖化に関する普及啓発や地域の温暖化防止活動の推進に熱意を持って取り組んでいただける方
•県が進める温暖化施策について理解と協力いただける方
•全ての養成研修に,原則出席いただける方

募集人数・費用

20名(先着順) 無料

研修日程・場所

第1回 令和8年10月18日(日) 10時00分~16時00分  仙台市中小企業活性化センター セミナールーム(1)

第2回 令和8年11月下旬の土曜日もしくは日曜日 仙台市内

申込はフォーム

 Googleフォーム:https://forms.gle/CopWsrt2saySdU5h7

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