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SDGs環境出前講話気候変動編~登米市立浅水小学校

1月23日(火)、SDGs環境出前講話気候変動編を登米市立浅水小学校で行いました。6年生12名が参加しました。担任の先生が2年前、登米市立石越小学校のときに気候変動編の出前講話を行ったということで、今回、浅水小学校にも呼んでいただきました。

前半は、気候変動の話です。SDGs、気候変動の原因、影響、将来予測、対策などですが、登米市の2023年8月と1977年8月の最高気温の比較をしました。(気象庁ホームページより)
2023年8月:猛暑日4日、真夏日27日、夏日0日、25℃未満0日
1977年8月:猛暑日0日、真夏日3日、夏日12日、25℃未満16日
同じ場所とは思えない結果でした。

後半は、ウェブ教材「家庭でできる!気候変動対策」をタブレット端末で開き、どんな対策がどれくらいCO2を削減し、いくら金額を節約できるかを学習しました。
2年前の石越小学校のときはまだExcelの試用版だったので、今回は完成版を使ってもらえました。

以下、子どもたちの感想です。
・もっと節約できるように頑張りたいです。
・地球温暖化を防ぐためにも,これからも減らせるco2の量を増やしていきたいです。
・少しのことで結構節約できたりco2の量が減っているから自分にできることは少しでもやってみようと思った。
・自分にもできることがあるのでできることをこれからもやっていってco2を少しでも減らしていこうと思いました。
・地球温暖化がこんなに大変なことだとは,知らなかったです。
・もっと節約できるし減らせるCO2の量の分だけ減らせるようにしたいと思いました。
・一つのことで1000円くらいも節約できているので、これから私達のできることはやりたいと思いました。
・少しのことを節約すればこんなに減るんだなと思いました。
・ドライヤーを使う時間を短くしたり、食洗機を使ったりするだけで、これだけのco2を減らせるんだと分かり、家族と取り組んでみようと、思いました。
・SDGsについてよくしれた。
・自分が対策できることをこれから意識して対策したいです。sdgsのことを聞いて自分ができることはまだまだあると実感しました。

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MELON会員団体訪問記 第12弾 株式会社北洲~窓の断熱リフォームでお部屋もお財布も暖かく~

【訪問情報】
■訪問日:2023年12月8日(金)
■訪問先:株式会社北洲 リノベーションモデルハウス(仙台市泉区館)
■訪問者:
 取材・文:宮城県地球温暖化防止活動推進員 稲田陽一
 写真・図・編集:MELON 早川昌子

断熱効果のある住宅は光熱費が減り、結果としてCO2削減になります。地球温暖化防止活動推進員として住宅のリフォームに目を向けてみました。また、補助金制度についても併せて教えていただきたいと思い、MELONの法人会員である株式会社北洲のブランドマネジメント室 志村ちひろ さんにお話を伺いました。

築36年の戸建住宅をフルリノベーションした展示場:2階建て、床面積およそ28坪

志村さんによると、日本の住宅を欧米の住宅と比較した場合、次のような課題があるとのこと。
① 冬は寒く、夏は暑い
② エアコンの効きが悪く、冷暖房代UP
③ 壁や窓のカビ、結露発生しやすい
④ 室内の温度差によるヒートショックの問題(風呂、トイレの高齢者対策が必要)

リフォームとリノベーションの違いについては、リフォーム(reform)は、老朽化した住宅を修繕する意味合いが強く、リノベーション(renovation)は、私にとって聞き慣れない言葉ですが、改修工事により建物の価値を高めることだそうです。

さらに、リビングの窓や台所等を部分的に改修する工事のことを部分リノベーション、外装や壁を全て取り払い、骨組み状態から行うことをフルリノベーションと呼んでいるとのことでした。

次に断熱リフォームについて伺いました。
断熱リフォームの種類としては、外壁、屋根、内壁、床などに断熱材や断熱パネル、断熱塗料などを使ったり、内窓(二重窓)にするなどがあるそうで、そのうちのいくつかをご紹介します。

●屋根(天井)
・断熱リフォームで使われている素材は「吹込グラスウール」
・グラスウールはガラスの素材なので燃えない。(火事の延焼を考慮し、ガラス素材を使用)
・施工の際は、入り組んだ天井裏の奥までグラスウールが入るように、専用の機械で送風しながら吹き込む

●内壁
・断熱リフォームで使われている素材は、「グラスウール」
・天井と同じく、断熱と防火の両方に対応

●床下
・断熱リフォームで使われている素材は、「吹付ウレタンフォーム」
・施工の際は、厚み90mmに吹き付けるため床に潜って作業する

限られた予算内で断熱リフォームをする場合、志村さんのおすすめは、「内窓」をつけて二重窓にすることだそうです。理由は、熱の6割が窓から逃げるからです。逃げる熱を100%とすると、窓から60%、天井から5%、床から7%、外壁から15%です。
また、内窓をつけて二重窓にする場合、生活空間全体が暖かくなるようにご提案することが多いそうです。
リビングだけではなく、トイレやお風呂の窓も断熱リフォームすることで、室内の温度差が減り、ヒートショック防止にもつながるとのことでした。

お部屋の「寒さ」や「光熱費の高騰」が身体やお財布にとって負担となることを鑑み、さらに掘り下げて教えていただきました。

2階の窓を外から見た様子
部屋の中から窓を見た様子

展示場2階の部屋(上の写真)は、既存のアルミサッシの窓はそのままで、部屋内に樹脂製〈PVC(ポリ塩化ビニール)〉の内窓が取り付けられていました。
アルミは熱伝導率(=材料内の熱の伝わりやすさを示す割合)が、樹脂(PVC)の1000倍なので、熱をかなり逃がしていまいます。
この方法であれば、マンションでもできる場合が多いとのことでした。

LIXILウェブサイト内「窓まわり 樹脂窓EW」の説明をもとに作成

展示場1階の部屋は、間取りが変わったこともあり、既存の窓は外され、ペアガラス(二重層)の高遮熱仕様の窓に替えられていました。こちらの窓枠も樹脂製で、2枚のガラスの間にはアルゴンガスが注入されており、さらに、室内側のガラスには特殊金属膜がコーティングされ、熱貫流率1.1w/㎡・k(値が小さいほど熱が伝わりにくい)となっており、冬は室内の快適な暖房の熱を逃しません。窓枠とガラスとで窓全体の断熱性能が高められると結露が軽減されます。夏は、暑い日差しをカット(日射熱を62%カット)します。
なお、熱貫流率の値により補助金の額が変わります。詳細は後述のとおり。

志村さんによれば、リフォームのご相談をうけるとき、まずは無料で「住宅診断」を実施されているとのことでした。「住宅診断」では、お客様が納得のいく効果的なリフォームをすすめてもらうために、専用の計測器を用いて建物の断熱性能等を数値で見える化するのだそうです。

資料提供:株式会社北洲(断熱診断の診断書)
資料提供:株式会社北洲(断熱診断の診断書)

断熱診断の診断書:フルリノベーションの前(上)と後(下)で比較すると、外の気温が-2℃の時、リノベーション前は、エアコンのある部屋のみ16℃、他の部屋は7℃、リノベーション後は、エアコンのある部屋は18℃、他の部屋は15℃。

また、展示場の例ではありませんが、節電効果についての資料も見せていただきました。資料(※)によれば、リフォーム前と後ではおよそ31,000円お得になるという試算でした。

      |   Before   | After

年間暖房費 | 155千円/年 | 125千円/年

年間冷房費 |   6千円/年 | 5千円/年

合計    | 161千円/年 | 130千円/年

※資料提供:株式会社北洲
木造2階建ての1階(67.89㎡)を内窓リフォームした場合の冷暖房費(エアコン使用時)を比較。
平成28年省エネ基準に基づき算定された一次エネルギー消費量から光熱費が算定されています。実際の気象条件や住まい方等の影響により、シミュレーション結果と実際の暖冷房費とは一致しない場合があります。

ポイントは、断熱・気密・換気の3点セットで考えると効果的とのことでした。

他にも窓の断熱方法として「節電ガラスコート」があるとのご紹介がありました。窓ガラスに塗る断熱塗料で、1㎡あたり12,000円くらいです。西日対策にもなり、商業施設やオフィスビル等の窓にも使われる例が増えているそうです。

断熱リフォームは補助金でお得に!

さて、リフォームについては嬉しいことがあります。それは、補助金制度が利用できる点です。そこで、令和6年3月から交付申請受付開始予定の国の補助金をご紹介します。
2023年12月7日の環境省の報道発表資料によれば、「先進的窓リノベ2024事業」という補助制度があり、例えば戸建の「内窓設置」の場合、熱貫流率Uw1.1以下で面積1.4㎡以上の窓1枚あたりの補助額は11万2千円、「外窓交換(カバー工法)」の場合、熱貫流率Uw1.1以下で面積1.4㎡以上の窓1枚あたりの補助額は22万円となっています。
補助額は、建物のタイプ(戸建及び低層か中高層)、工事の方法、窓1枚あたりの面積や熱貫流率の値により異なります。
実際の申請は、工事の請負事業者が行いますので、補助金を使いたい旨を伝え、詳しい説明をうけましょう。
交付された補助金は住宅所有者等に全額還元される必要があり、申請にあたっては還元方法について、予め工事の請負事業者が住宅所有者等に説明し、住宅所有者等の同意を得る必要があります。
補助対象期間は、令和5年11月2日以降に工事に着手し、令和6年12月31日までに工事が完了するもので、交付申請期間は、令和6年3月下旬~遅くとも令和6年12月31日の予定となっています。

<申請のフロー図>

補助金について詳しくは環境省の報道発表をご覧ください。
https://www.env.go.jp/press/press_02464.html

本記事が、皆様の断熱リフォームについての理解につながれば幸いです。

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2~3月の講座の広報準備を進めています

このたび能登地方を震源とする大規模地震により犠牲となられた方々に心よりお悔み申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
被災地域のみなさまの安全確保、そして一日も早い復旧・復興を衷心よりお祈り申し上げます。

2~3月に開催予定の講座の詳細が決まり、広報準備を進めています。会員の皆様にはMELON情報紙の最新号と一緒に同封いたします。ご興味のある講座がありましたら、ぜひ、お申込みください。

【講座チラシ】

▼2023.2.16仙臺農塾

 https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/20240216nou.pdf

▼2023.3.20ママカフェ

 https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/20240320mama.pdf

▼2023.3.26水環境の入門講座

 https://www.melon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/20240326mizu.pdf

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新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

昨年はMELON30周年という節目を迎えました。

6月にはそれを記念したキックオフイベントの開催、ごみ処理施設の見学会、気候変動や海洋プラスチック問題のセミナー等様々なイベントを開催いたしました。

本年は2月に仙臺農塾等を開催し、更に30周年を盛り上げていきたいと思います!

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SDGs環境出前講話キリバス編~仙台第一高等学校

12月22日(金)、SDGs環境出前講話キリバス編を仙台第一高等学校で行いました。1、2年生59名が参加しました。昨年度に続いての開催です。

国際交流講演会としての実施ということで、前半は英語、後半は日本語でのスピーチとなりました。ケンタロさんの話す英語はとても聞きやすくて、「聞き取ることができた。」という生徒のみなさんの自信にもつながっていったそうです。

当日は、テレビ東京の「THE名門校」という番組の取材があり、講話の様子も撮影されました。

担当の先生からは、
「生徒たちの感想を読むと、とても深く考えさせられたことが分かり、行動に移した
いという気持ちが湧いていることが読み取れました。」
というメールをいただきました。温暖化防止のための大きな力になることを期待します!

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