公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク

私たちは、緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。

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エコシティ【旧サイトの内容です】

VPRESS BackNamber●10.プラスチックと環境
 
 こんにちは、MELONです。 
 私たちの身の回りには、プラスチックを使ったものがたくさんあります。例えば、台所用品、家電品、文具や食品の容器としてのトレイやパックなどがそうですし、スタジアムで売られているお弁当の容器や一部カップもプラスチックです。

 この「プラスチック」どんな意味かご存知でしたか、ある文献に・・熱や圧力を加えることで、形を作ることができるもののことで、石油を原料にしている・・だそうです。

 プラスチックは、いろいろな形に加工することができ、着色も容易で、丈夫で金属やガラスに比べ軽く、木のように腐ったり鉄のように錆びたりしません。しかも安く、大量に作ることができる性質があって便利で使いやすいことから、スーパーなどで売られている食品用のトレイや洗剤・シャンプーのボトルなどの使い捨て容器に広く利用されています。そのほか、電気を通さない性質を利用して家電品にも使用されています。

 この便利なプラスチックには、成分がちがうたくさんの種類があります。
 日本の容器包装リサイクル法にもとづく識別マークは、見たことがあると思います。

容器包装リサイクル法にもとづく識別マーク
■容器包装の分別回収を促進するため「容器包装リサイクル法」ができました。H13.4からプラスチック製容器包装のへの「識別表示」が義務付けられることになります。(飲料用、しょうゆ用PETボトルは除く)

 使い捨て製品が多いプラスチックを、ゴミとして処理するには一番やっかいだと言われています。 焼却すると高温になるため高温用の炉の施設の整備や排ガスの発生、埋め立て処理の場合、腐らないため分解されないで土に残ってしまうことやその形状のまま埋める場合も体積を減らすなどの処理が必要であり、費用が余計に掛かるということです。

 今は技術が進歩しPETなど一部の物は再資源化又はサーマルリサイクルすることが出来るようになり、ゴミの量を減らし、原料の石油を節約することができます。

 しかし、再資源化するためには、同じ種類のものを集める(分別回収)必要があります。
プラスチックは同じように見えても種類が異なり、その性質も違います。材質が多種にわたることから、識別マークに加え「材質表示」を加えることが推奨されています。

 下記の表示は、アメリカにおける容器に用いられるプラスチックの「材質識別コードでSPIコード」と呼ばれます。

熱可そ性プラスチック(熱を加えると柔らかくなる)
ポリエチレンテレフタレート 高密度ポリエチレン ポリ塩化ビニール 低密度ポリエチレン ポリプロピレン ポリスチレン 1〜6以外のプラスチック、複合素材
ペットボトル、テープケース、フィルム等 灯油缶、ロープ、漁業用網等 卵パック、ラップ等 透明袋、ポリ袋、化粧品のふた等 浴槽、自動車部品、注射器、プリンカップ等 トレー、おもちゃ、TVキャビネット等 ボールペンの軸、看板等
 
 今のところスタジアムでここまで分別・リサイクルするシステムはできていませんが、これらの表示に基づき分別回収、再資源化が進むことが、今後期待されます。

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