MELON会員団体訪問記 第7弾  株式会社エフピコ東北営業部

【訪問情報】

■訪問日:2021年4月28日(水)
■訪問先:株式会社エフピコ東北営業部
■訪問者:MELON情報センター運営部員 増田美鈴、事務局:山形裕昭
     亀崎英治 

 
 ~消費者あっての『エフピコ式』リサイクル~

 
 
 今回は、食品容器メーカーの株式会社エフピコ東北営業部を訪れました。
株式会社エフピコはMELONの会員様であり、環境基金を通じた支援もされていてMELONも受託団体となりました。

 環境保護には、いち早く取り組まれ国内で初めて色・柄つきの食品トレーを製作し、1992年に業界初のエコマーク認定を取得した「エコトレー」も発売されています。
 リサイクルトレー 「エフピコ方式」の製作などについて詳しいお話を、環境対策室のジェネラルマネージャーの富樫英治さん、東北営業部ジェネラルマネージャー松浦正人さん、東北営業部 東北1課チーフマネージャー久恒尚之さんに伺いました。

環境保護にも力を入れて取り組まれているエフピコの皆さま

「ボトルtoトレー」「トレーtoトレー」の『循環型のリサイクル』を 世界で最初にスタート

 
 
「消費者である皆さんの協力が一番大事。リサイクルができるし、食品トレーは資源としても大きな役割を担っています。」と語られる冨樫さん。

 
 使用済みの発泡スチロール製トレー、透明容器、PETボトルなどをスーパーマーケットから有価で回収し、リサイクルされるトレーは「エコトレー」「エコAPET」と呼ばれ、エコマークがついています。
 特にPETボトルは、とても品質が良く、リサイクルトレーも良いものができるとのことです。
 回収には、スーパーマーケットへの納品の便を活用し、全国のスーパー約2万店舗のうち9300箇所(2019年11月時点)から回収しているとのことです。
 ちなみに、回収したペットボトルやトレーが新しいトレーに生まれ変わる(「ボトルtoトレー」「トレーtoトレー」)の「循環型のリサイクル」を、世界で最初にスタートされたのもエフピコであるとのことです。

リサイクルトレーやその原料について詳しく紹介いただきました

全員参加型で取り組む『エフピコ式』リサイクル       

 
 現在、全国の自治体で年間65万トンほどのプラスチックを廃棄しているとのことですが、エフピコでは家庭、お店、配送会社、全員参加型で取り組み、効率的で無駄のないリサイクルを可能にしています。
 白いトレーは人の手で分別され、「エコトレー」の原料となります。色・柄トレーの、ペレット(リサイクル原料)は黒くなり、ハンガー、テレビなどの家電製品の部材に使われます。
 トレーの選別は、8割が障がい者の方が作業されているそうです。障がい者の雇用率も高く、全従業員の13.3パーセント(2019年3月)になるそうです。
透明容器のリサイクルは、2008年から本格的に開始され「近赤外線」という光を利用した光学識別装置でPET、OPS(発泡トレート同じ素材)、その他の素材に分けているそうです。

「エフピコ式」について熱心にご説明いただきました

リデュース効果 も大きい トレーリサイクル

 
 リサイクルトレーを製作する場合、原油から新しく作るトレーに比べると、30パーセントのCO2の削減になることが確認されています。
再生されるリサイクルシートは、新しい原料から作られたフイルム(バージンフイルム)で上下にラミネートされ3層のシートになります。

 また、トレーのリサイクルは、ゴミを減量し、処理にかかる費用をコストダウンし、材料も再生するので天然資源の投入の削減となり、リデュース効果も大きくなります。
 このリサイクルに至ったきっかけの一つは、アメリカの大手ハンバーガーチェーンであった不買運動だそうです。ハンバーガーのトレーの製造工程でフロンガスを使用しており、ガスを切り替えたら、今度は廃棄物問題が生まれ、紙の容器に変えたということがありました。はじめは企業経営の防衛策として、PETボトルの回収からスタートしたとのことです。


エフピコ 方式と再生エネルギーで『カーボン・ゼロ』へ

 
 最近エフピコでは、リサイクルで「カーボンオフセット宣言」をされ、リサイクルトレーなどの取り組みの他、全国の3か所のリサイクルセンターで太陽光再生エネルギーを導入し、リサイクル製品を生産していく計画とのことです。
 
 
 

消費者あっての循環型である「エフピコ方式」


お客様のご要望からバイオマスや紙のトレーも製作されています。バイオ製品は25%植物由来原料を使用したもので、CO2削減効果もあります。これも植物由来のプラスチックであり、海洋プラスチック問題を解決するには、また別の対策が必要です。紙の場合は水を多量に使い、リサイクルの方が効率が良いそうです。
 また、他社と共同で黒いペレットをケミカルリサイクル(廃プラスチックを化学的に分解して化学製品の原料として再利用)も行っており、バージン素材として再利用しているとのことです。ちなみに、廃プラスチックをリサイクルする手法には、大きく分けて「マテリアルリサイクル」(廃プラスチックをプラスチック製品の原料として再利用)「ケミカルリサイクル」「サーマルリサイクル」(廃プラスチックを固形燃料にしたり、焼却して熱エネルギーとして再利用)の3つがあります。

 
 他にも、最近では環境活動などのボランティア休暇なども積極的に取り入れているとのことです。
 
 プラスチックの過剰な使用をせずリサイクルなど賢く利用することが、ますます重要となってきます。
 スーパーマーケットなどの回収BOXから始まる、消費者あってのとても効率的な「エフピコ方式」のリサイクル。まさに時代のニーズに応えた循環型の取り組みをお話しいただき、とても有意義な訪問となりました。
 エフピコの皆さま、コロナ禍で大変な中、熱心にご対応いただき誠にありがとうございました。

 【事務局 山形】

【会社概要】


■称  号:株式会社エフピコ
■代  表:代表取締役社長  佐藤 守正
■事業内容:ポリスチレンペーパーおよびその他の合成樹脂製簡易食品容器の
      製造・販売並びに関連包装資材等の販売       
■設  立:1962年(昭和37年)7月24日
■所 在 地 :本社 広島県福山市曙町1-13-15
      東北営業部 仙台市青葉区中央3-4-7 メットライフ仙台ビル9F            
■WEBサイト https://www.fpco.jp/

 

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