夏休み親子体験会『大豆のはてな?』で、冬木理事の講演がありました。




 7月31日に未来プロジェクトin仙台 採用企画、 3回連続講座『大豆のはてな?』夏休み親子体験会(仙台農協岩切・いわきり社会学級主催)が行われ、、冬木 勝仁理事(東北大学大学院農学研究科教授) の講演がありました。
冬木理事は食部会の部会長でもあり、『大豆から考えよう食べ物・農業・環境」と題し、お話いただきました。

第1回の「畑で枝豆の収穫体験をしましょう」では、 10組ほどの親子が畑で枝豆を収穫をして、会場のたなばたけ高砂店に到着。
その後、講演となりました。

 冬木理事からのお話では、
・最近の大豆の自給率はわずか6%であり、食用にかぎっては2割以上となっていて宮城県の収穫量は、全国の9%を占めている。(全国2位)
『食料・農業・農村白書』2020年度(2021年5月25日公表)
・近年、中国が大豆の輸入を急拡大、圧倒的で世界第1位となり、輸入ができなくなるかもしれない。今後は、特に国内で生産を拡大することが重要となる。
・世界全体で有機農業など環境にやさしい農業が拡大している。特にSDGsが採択された2015年以降に加速化しており、日本は拡大しつつあるが、世界の動向に比べると緩慢である。
など、子供たちも枝豆を収穫した後ということもあり、
特に高学年の子たちには、食料自給率のお話など関心を持ってもらえたようです。




 今回の資料にもあった、農林水産省「みどりの食料システム戦略 参考資料」(2021年5月)によると、2050年までに目指す姿と取組方向として
・2050年までに農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現を目指す。
(ゼロエミッション化 :あらゆる廃棄物を原材料などとして有効活用することにより、廃棄物を一切出さない資源循環型の社会システムをいう。一般財団法人環境イノベーション情報機構 ホームページ参照)
・2050年までに、オーガニック市場を拡大しつつ、耕地面積に占める有機農業※の取組面積の割合を25%(100万ha) に拡大することを目指す。(※国際的に行われている有機農業)
・2050年までに化学農薬使用量(リスク換算)の50%低減を目指す。
・2030年までに、事業系食品ロスを2000年度比で半減させることを目指す。

などが取り上げられています。
農林水産省 のホームページ:https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html

SDGsが目指す、『誰一人取り残されない社会に向かって』
一歩一歩前進していってほしいですね。

 お話の後、私も少しお手伝いをして、「〇〇ボックス」といったツールを使い、クイズ形式で旬の野菜や果物はどういうものか、旬の野菜を食べる効果などを子ども達と一緒に楽しく学習しました。


 


 今後、この講座では、11月に「大豆の収穫と選別・きな粉作り体験」、12月に「大豆で味噌つくり体験」などを行うとのことです。

未来を担う子供たち。素晴らしい明日に向かって、元気にはばたいてほしいですね‼

(事務局 山形)

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