KiriCANとMELONの意見交換会を実施しました

2022年3月24日(木) に、 キリバス共和国のキリバス気候アクションネットワーク(KiriCAN)とオンライン意見交換会を行いました。

MELONとKiriCANは、地球環境保全のため、そして地球温暖化防止に向けた取り組みを効果的に進めるため、2018年に「地球温暖化防止活動推進の連携と協力に関する協定書」を締結しています。今回の意見交換会はお互いの国の状況や活動などについて情報交換と意見交換を行い、今後の活動への参考にすることを目的として開催されました。

はじめに、KiriCANから2021年度の活動報告が行われました。本年度は、女性たちに対する気候変動の影響の調査やマングローブ植樹、海岸清掃などに取り組んだと報告がありました。現在KiriCANではコミュニティレベルのグループへのアプローチを重視しているそうです。誰一人取り残さないためにも、市民の声を大事にしながら、必要とされている所に必要な物を届けていく活動を目指しているとお話がありました。

次に、MELONからはキリバス共和国を題材にした講演活動について報告を行いました。2021年度は17の小中高校で実施し、約1400人が受講しています。KiriCANからは「ぜひもっとたくさんの学校で実施してほしい」「将来キリバス共和国の子どもたちが日本の学校を回って交流できたら良い」などのコメントをいただきました。

意見交換では、MELON理事長より「東日本大震災の大津波の経験からコミュニティレベルのつながりの強化は非常に重要であると感じている」と発言があり、KiriCANの皆さんもうなづいて賛同している様子でした。KiriCAN事務局長からは「子どもたちを対象にした講演活動は明日のリーダーを育成する重要な取り組みである」とコメントがありました。MELONとKiriCANが協働で進めている「キリバス共和国におけるトロニバイ人材(環境マスター)育成プロジェクト(※)」についても、現地の抱えている課題やニーズと合致していることなどを両団体間で確認しました。

また、MELONが一般社団法人日本キリバス協会とともに、今年2月から呼びかけを行った「キリバス共和国 新型コロナウイルス感染拡大に伴う支援のための募金」活動に対してKiriCANから御礼の言葉がありました。

新型コロナウイルスの影響により、お互いの国を行き来して交流しながらプロジェクトを進めることが難しい状況ですが、今後も積極的にオンラインでコミュニケーションをとりながら、 地球温暖化防止に向けた取り組みを進めていきたいと思います。

※「キリバス共和国におけるトロニバイ人材(環境マスター)育成プロジェクト」…2021年度から2023年度の計画で、地球環境基金からMELONが助成を受け進めている人材育成の事業。「トロニバイ」とは現地キリバス共和国の言葉で「自立」を意味する。